クロスデバイステストで抑えるべき3つのポイント

クロスデバイステストで抑えるべき3つのポイント

要点を抑えたテストプランニング

多端末テストでは、「かける時間、コスト」と「サービスの重要性」を考慮し、端末選定、テスト項目を準備する必要がありますが、この記事では端末選定のポイントをご紹介します。

・多端末テストの端末選定のポイントって?
結論から言うと、効率よくテストパターンをカバーすることです。
では効率良くカバーするためにはどうすれば良いかというと、下記を意識して端末選定・テスト計画が必要です。

「① 市場シェア率」+「②シェア率では補えないサポート範囲」+「③特殊なケース」

確率 = マーケットシェア%

基本的には使用しているユーザーが多ければ多い端末ほど、端末依存の不具合があった場合にユーザーが目にする機会が多くなります。そのため、まずはOSや端末の市場シェア率を調査し、その結果をベースに検討することが必要です。ただし、シェア率の高いものだけを実施すれば安心というものではないところが多端末テストの難しいところです。

・①~③について
①市場シェア率
ユーザー使用率が高いOS・端末・メーカーです。
Apple・Googleが公開している情報や、google analytics・Appアナリティクスからの情報、調査サイトが公開している情報、売上ランキング等を参考に上位がカバーできるようピックアップします。

②市場シェア率では補えないサポート範囲
市場シェア率のみではカバーすることができないOSや端末メーカーの不足部分を補っていきます。

③特殊なケース
上記の①や②はOSや端末メーカーに注力していますが、それだけではカバーできていない機種固有の部分も補っていきます。

例:OSの観点

例えばiOS10~13をサポートしているアプリの場合、OSのマイナーバージョンやリビジョンまで考慮すると多数のバリエーションが存在します。全てを網羅することは現実的ではないことから、ピックアップして選定する必要があります。下記の優先度順でピックアップしましょう。
1:シェア率の高いOSの最新マイナーバージョン
2:各メジャーバージョン毎の最新マイナーバージョン
3:各メジャーバージョン毎の初期マイナーバージョン

3は、初期バージョンのみで発生するOS起因の不具合を発見するために必要です。後続のマイナーバージョンではこのような不具合は解消されていることが多いため、テスト対象は、下記図の赤字の通り、サポート範囲のメジャーバージョンの初期バージョンと最新バージョンにすることをオススメします。
初期バージョンの不具合については、テストによってOS更新で解消される不具合かを把握しておくことができれば、OSの更新をユーザーに促すことで無理にアプリ側の改修をする必要性も軽減されるメリットもあります。

ちなみにAndroidの場合は、iOSほど細かいマイナーバージョンはありません。ただし、SamsungのOneUI等の一部の機種については、大きくUIを変更しているファームウェアが搭載されている機種もあるので、各メーカーをカバーした端末選定が理想です。

その他観点

●画面解像度の観点
端末に搭載されている画面の解像度で、端末固有の不具合が発生する場合があります。
解像度が高い場合は想定よりも小さく表示されてしまうことがあり、逆に解像度が低い場合は想定よりも大きく表示され、画面や文字の見切れ等が発生することがあります。iPhoneを例にとっても、機種により解像度が様々です。
そのため、端末選定時は各画面サイズと解像度の組み合わせを全てカバーできていることが望ましいです。

●端末性能(スペック)
性能の良いものと悪いもの(ハイエンドとローエンド)を意識すべきです。
ここでいう性能とは「CPUやGPUのチップやメモリ量」に依存する処理速度です。
性能が良すぎる場合は想定していない速さで動作してしまうことがあり、性能が悪すぎる場合は想定時間内に処理できず、タイムアウト等といったエラーやカクツキ、異常発熱が発生する場合があります。

まとめ

多端末テストにおいて意識するべきポイントはまだまだありますが、多端末テストは非常に奥深く、端末準備も含めて実施難易度が高いテストであることをお分かり頂けたかと思います。
一部の端末での固有不具合の低評価レビューにより、アプリ全体の評価が落とされてしまうのは非常にもったいないです。コストとアプリ・サービス品質の最適解を見つけ、サービスリリースへのプロセスに多端末テストを積極的に組み込んで行きましょう!

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