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MVP開発とは|そのメリットと開発のポイント アジャイル開発

更新日:2023/03/31 SAブログ編集部

MVP開発とは|そのメリットと開発のポイント

はじめに

新規のプロダクトをローンチする際に、MVP(実用最小限の製品:Minimum Viable Product)により低コスト・短期間で最小限のものを作り上げ、早いタイミングで顧客ニーズを検証するアプローチをとるケースが増えてきています。
本記事では、MVP(Minimum Viable Product)の概要に触れながら、一般的なソフトウェア開発との違いやMVP開発のメリット、開発におけるポイントについてご紹介します。

MVP(Minimum Viable Product)とは

MVP(実用最小限の製品:Minimum Viable Product)とは、想定するユーザーに対して「コアとなる価値」を提供でき、有効なフィードバックが得られるだけの最小限の機能を持つ製品のことを指します。

仮にローンチしようとしているプロダクトの仮説自体が間違っていた場合、そのプロダクトに十分なコストを投下したとしてもマーケットでの成功は望めないでしょう。

MVPでは、仮説に基づいたコアとなる最小限の機能を低コスト・短期間で実装し、それを用いて実際にユーザーからのフィードバックを得ることにより、低リスクかつ早い段階での検証が可能です。
このアプローチにより、仮説が正しいかどうかを早期に実証した上で開発に反映することができることから、リスクを抑えつつ成功確度を高めることが可能となります。

もともとリーンスタートアップ(Lean Startup)において活用されるようになった手法で、FacebookやTwitterといった今や世界を席巻しているプロダクトも当初は最小限の機能だけを実装し、実際のユーザーからのフィードバックを元に改善を続けることで大きな成功をおさめています。

マーケットの変化するスピードが加速し続ける昨今においては、スタートアップ企業はもちろんのこと、リスク軽減とマーケットニーズへの適応しやすさというメリットから大企業でも採用されるケースが増えています。

このMVPを開発することを一般的に「MVP開発」と呼びます。
MVPの目的であるコアとなる機能の実装を「最小限のコスト」と「ハイスピード」で実現することが、MVP開発の肝となります。

関連ページ:SHIFT ASIAのMVP開発について

MVP開発と通常のソフトウェア開発の違い

MVP開発では、仮説の検証に必要な最小限のレベルの製品を低コストでいち早く作り上げることがその目的となります。
大切なのはプロダクト全体の完成度ではなく、「仮説検証に十分な機能が適切に実装されているかどうか」がMVP開発におけるポイントと言えるでしょう。

例えば「読書好きなユーザーが集い、お互いの読まなくなった本を交換できるプロダクト」を新規で開発したいと考えたとしましょう。
そのとき「こういったコンセプトが本当に受け入れられるのか」「読書好きなユーザーにとってこのアイデアはどう見えるのか」といったインサイトが実際のユーザーから早く得られれば、その後の開発にとって非常に有用な情報となります。
検証したい内容と程度にもよりますが一例として、このときに最低限必要なのは「各ユーザーが読まなくなった本の名前と写真を登録し、他のユーザーが読まなくなった本をチャットを通じて交換できる」という機能となるでしょう。
MVP開発ではその機能を中心に、ユーザーからのインサイトが得られる最低限必要な機能のみを実装し、素早く検証可能な状態を目指すためです。

もちろん本のジャンルや作者名での検索が可能だったり、本と写真が一致しているかどうかのチェックや、ユーザーのプロフィール機能、レビュー機能などがあれば更にプロダクトとしての完成度は高まります。
しかしここで重要なのはあくまでプロダクトのコンセプトに関するインサイトを低コストかつ早いタイミングで得ることですので、そういった機能の優先度は低いと言えます。
また検証にとってクリティカルではないバグは必ずしも修正する必要はありません。

むしろ検証に必ずしも必要ない機能の開発や、必要以上に品質を上げることは、費用や時間をいたずらに消費してしまうことからMVP開発においてはむしろ望ましくないとさえ言えるでしょう。

一方で通常のソフトウェア開発においては、基本的には製品としてローンチできるだけの完成度・品質を担保する必要があります。
ゆえにコアとなる機能はもちろんのこと、プロダクトとして必要な一式の機能が実装され、またUI/UXやセキュリティといった非機能も含めた様々な要件を満たす開発が求められます。
テストも入念に行う必要があり、クリティカルなバグは当然として、比較的軽微なバグも含めてしっかりと修正されることが望まれます。

そのため必然的にMVP開発に比べて開発期間は長くなり、必要なコストも大きくなります。
仮にそもそもの仮説が誤っていたり、開発期間中にマーケットに大きな変化があった場合などは、せっかく開発されたプロダクトがマーケットに受け入れられず、大きな損失を被るリスクがあります。

こうしたリスクを少しでも減らし、同時に成功確度を上げることを目的として、本格的なソフトウェア開発に移る前にMVP開発を行う企業が増えています。

導入事例

SHIFT ASIAのMVP開発やソフトウェア開発・テストなどの導入事例はこちらから

導入事例

MVP開発におけるポイント

MVP開発では「検証に必要最低限な開発のみ」を行うことが望ましいことから、開発者自身もMVP開発を行う背景からその検証意図までをしっかりと理解することが非常に重要となります。
ゆえにビジネスサイドと開発サイドの間で入念なコミュニケーションを行い、お互いの理解をすり合わせる必要があります。

その上で「MVPに本当に必要な要件・機能」を的確に洗い出し、相互で内容を確認することで無駄のないスマートなMVP開発がはじめて可能となります。
誤った理解のもとMVP開発をはじめてしまうと、そもそもの低コスト・短期間で検証が可能というメリットが十分に得られなくなってしまうことから、特に意識すべきポイントの1つです。

またMVP開発のメリットを十分に享受するためには、コストを抑え早いスピードで開発可能な体制を整えることが肝要です。
そのためにはハイスキルかつコンパクトな開発体制が望ましく、経験豊富で様々な技術に精通したフルスタックエンジニアを確保することが非常に有効となります。
一人で複数の技術に対応できることから少数精鋭の開発体制を構築しやすく、同時にコミュニケーションコストも落としやすいことから開発スピードを大きく向上することが可能です。

SHIFT ASIAではMVP開発経験の豊富なPMと、ハイスピードな開発が可能なフルスタックエンジニアが多数在籍しており、これまでに社内外で多くのMVP開発の実績がございます。
またソフトウェアテストの蓄積されたノウハウから、MVP開発においても品質面において押さえるべきポイントは押さえた開発が可能です。
MVP開発にご興味をお持ちでしたら、ぜひお気軽にSHIFT ASIAに相談ください。

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