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ベトナム人ITエンジニアの単価は?主要オフショア開発国の単価と比較 オフショア開発

更新日:2023/09/26 SAブログ編集部

ベトナム人ITエンジニアの単価は?主要オフショア開発国の単価と比較

以前の記事では、ベトナム人ITエンジニアの強みについてご紹介しましたが、今回はより具体的にベトナム人ITエンジニアの単価について、同じく日本向けオフショア開発拠点として知られる中国やフィリピン、ミャンマー、バングラデッシュ、インドとの比較を踏まえながら迫ってみたいと思います。

ベトナム人ITエンジニアの人月単価

日本最大級のオフショア開発のためのマッチングサイト、オフショア開発.comが公開した『オフショア開発白書(2023年版)』(以下、同白書)によると、オフショア開発先の人気ランキングでは、ここ数年ベトナムが圧倒的に一番人気となっています。

同白書によると、ベトナムがオフショア開発先として高い人気を集める理由として「豊富なIT人材」「親日であること」「勤勉な国民性」「地理的近さ」「人月単価の安さ」などが挙げられています。

これらの要素のうち、今回は人月単価について解説します。

実際に、オフショア開発の発注元企業にとっては、開発コストに直結する人月単価はベンダー選定の際に最も重要なポイントの一つとなります。

同白書がまとめたベトナム人ITエンジニアのポジションごとの単価は次のようになっています。

ベトナムにおけるITエンジニアの平均単価

ポジション

プログラマー

シニアエンジニア

ブリッジSE

プロジェクトマネジャー(PM)

平均人月単価(万円)

40.22(前年比26.75%増)

49.13(同23.20%増)

57.73(同12.44%増)

79.38(同37.00%減)

ベトナムに限らず、各国の人月単価は自国の経済成長に応じて全体的に上昇傾向にありますが、ベトナムではプログラマー、シニアエンジニア、ブリッジSE、プロジェクトマネジャー(PM)の単価が平均して前年比で約25%上昇しました。

この上昇には、経済成長だけではなく、近年急速に進む円安の影響も含まれていると考えられます。

また、国別の比較においては、ベトナムは中国やインドといったオフショア開発の歴史が長い国々よりも単価が安いことに加え、ミャンマーやバングラデシュなどのオフショア開発新興国と比べても同水準の単価となっています。

参考までに、同白書による主要オフショア開発国の平均単価を以下でご紹介します。

主要オフショア開発国のITエンジニアの平均単価

拡大して見る

このように、主なオフショア開発国のなかでも特に中国とインドの平均人月単価は一段と高く、同白書の調査対象となった6カ国(中国、ベトナム、フィリピン、ミャンマー、バングラデシュ、インド)の中でも最も高い水準となっています。

特に、中国では国内企業が多額のIT投資に大きく舵を切る中、近年は自国のソフトウェア開発ニーズに対応する過程で開発会社の単価が高騰してきた背景があり、もはや日本などの先進国のソフトウェア開発を安い単価で請け負うといった旧来のオフショア開発モデルが当てはまらなくなっています。

また、インドでは拡大が続くグローバルでのITニーズに対応する形で、欧米を中心とする英語圏の企業との取引が増加しており、それによってますます人月単価も上昇が続いているとみられます。

これらの6カ国のなかでは、ベトナムは最もITエンジニアの人月単価が低い水準にあり、毎年安定したIT人材の供給によって需給のバランスが取れていることがその一因となっているのではないでしょうか。

ITエンジニアの層の厚みが増すベトナム

ベトナムでは、2大都市であるホーチミン市やハノイ市に加え、低賃金でエンジニアを確保できる中部のダナン市やフエ市などにオフショア開発拠点を構える動きも増えています。

これにより、開発コストを下げる上での選択肢がより多様になってきています。特に古都であるフエ市はフエ科学大学などのIT専門大学をはじめ、多くの学校が集積している学園都市としても知られ、日系の開発会社なども現地の大学と提携し、IT人材の育成と確保を進めています。

このようにベトナム人ITエンジニアをめぐっては、それぞれのポジションにおける経験値が深まる中、IT人材の供給地域にも多様化がみられるなど、IT人材の厚みが増していると言えるのではないでしょうか。

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技術別のITエンジニア単価の違いも明らかに

このほか、ベトナム人ITエンジニアの平均月額給与を技術別に分析しているのが以下の図版です。

拡大して見る

出典:Vietnam IT Market Report 2023(TOP Dev)

ベトナム人のITエンジニアの就業環境などについてまとめた”Vietnam IT Market Report  2023”によると、技術別の平均給与のトップ5は以下のとおりです。

  1. GCP(Google Cloud Platform):1,820米ドル
  2. Scala:1,700米ドル
  3. AWS(Amazon Web Services):1,611米ドル
  4. Ruby:1,590米ドル
  5. Golang:1,582米ドル

 

特に大手パブリッククラウドのGCPとAWSがいずれもトップ5にランクインしていることは、クラウド技術力を持っているITエンジニアに対するニーズの高さを示していると言えます。

こうした傾向はベトナムに限らず、日本を含めた全世界で起きていますが、日本でも年々需要が拡大しているクラウドエンジニアの単価と比べた場合、ベトナム人ITエンジニアの単価の低さを魅力的に感じるケースは少なくないでしょう。

おわりに

今回の記事では、ベトナム人ITエンジニアの平均人月単価や給与水準についてご紹介しました。

弊社SHIFT ASIAのオフショアテストおよび開発サービスでは、こうした日本よりもまだまだ割安なコストで優秀な技術力を持つベトナム人ITエンジニアを活用することができるのが大きな強みです。これらのコストと技術力に加え、SHIFT ASIAでは日本語能力の高いベトナム人ITエンジニアを数多く抱えているほか、日本人のPMやブリッジSEが各プロジェクトに選任でつき、日本人ならではのきめ細かい対応を通してお客様のソフトウェア開発における改題解決の支援を展開しています。

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