ベトナム人エンジニアの単価とは?

ベトナム人エンジニアの単価とは?

過去記事では、ベトナム人エンジニアの強みについてご紹介しましたが、今回はより具体的にベトナム人エンジニアの単価について、同じく日本向けオフショア開発拠点として知られる中国との比較を踏まえながら迫ってみたいと思います。

ベトナム人エンジニアの人月単価とは

日本最大級のオフショア開発のためのマッチングサイト、オフショア開発.com(運営・株式会社Resorz)が公開した『オフショア開発白書(2021年版)』(以下、同白書)によると、オフショア開発先の人気ランキングでは、ここ数年ベトナムが圧倒的に一番人気となっています。同白書はその理由として以下の点を指摘しています。

その背景として、親日であること、勤勉な国民性、地理的近さ、そして単価の安さが挙げられてきました。

これらの要素のうち、今回は単価について解説します。実際、オフショア開発の発注元企業にとっては、開発コストに直結する人月単価はベンダー選定の際に最も重要なポイントとなります。同白書がまとめたベトナム人エンジニアのポジションごとの単価は次のようになっています。

ベトナムにおけるエンジニアの平均単価

ポジション プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE プロジェクトマネジャー(PM)
平均人月単価(万円) 36.6(前年比24.6%増) 42.9(同16.8%増) 48.6(同10.4%増) 62.6(同1.6%減)

ベトナムに限らず、各国の人月単価は自国の経済成長に応じて全体的に上昇傾向にありますが、ベトナムの場合はプログラマー、シニアエンジニア、ブリッジSEの単価が前年比で2ケタ上昇した半面、プロジェクトマネジャー(PM)については微減となったことが特徴として挙げられます。また、国別の比較ではベトナムは中国よりも単価が安い傾向がある一方、ミャンマーやバングラデシュなどのオフショア開発新興国よりは高いという実態があります。詳しくは、オフショア開発.comの以下のページをご覧いただければと思いますが、今回はご参考までに中国の平均単価を以下にご紹介します。

参考:オフショア開発の人月単価相場は?

中国におけるエンジニアの平均単価

ポジション プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE プロジェクトマネジャー(PM)
平均人月単価(万円) 41.6(17.9%増) 51.5(20.5%増) 73.5(51.7%増) 90.4(24.4%増)

ご覧のとおり中国の平均人月単価はベトナムよりも一段と高く、同白書の調査対象となった6カ国(中国、ベトナム、フィリピン、インド、ミャンマー、バングラデシュ)の中でも最も高い結果となっています。中国では国内企業が多額のIT投資に大きく舵を切る中、近年は自国のソフトウェア開発ニーズに対応する過程で開発会社の単価が高騰してきた背景があり、もはや日本などの先進国のソフトウェア開発を安い単価で請け負うといった旧来のオフショア開発モデルが当てはまらなくなっています。

エンジニアの層の厚みが増すベトナム

ベトナムについては総じて単価が上昇傾向にあるのは確かですが、このうちPMに関しては唯一単価が前年比で低下しています。この理由について同白書は次のように指摘しています。

中でも、PM人材に関しては単価が低下し、6カ国中でも最低の数値となりました。こちらに関してはこれまで課題であったプロジェクトマネジメントのできる人材が育ってきていることが背景となっています。オフショア開発において品質管理やコスト削減のためのプロジェクトマネジメントは非常に重要です。その点でもベトナムは秀でていると言えそうです。

さらに、単価に関してはベトナムでは2大都市であるホーチミン市やハノイ市よりも低賃金でエンジニアを確保できる中部のダナン市やフエ市などに開発拠点を構える動きも増えています。これにより、開発コストを下げる上での選択肢がより多様になってきています。特に古都であるフエ市はフエ科学大学などのIT専門大学をはじめ、多くの学校が集積している学園都市としても知られ、日系の開発会社なども現地の大学と提携し、IT人材の育成と確保を進めています。このようにベトナム人エンジニアをめぐっては、それぞれのポジションにおける経験値が深まる中、人材の供給地域にも多様化がみられるなど、人材の厚みが増していると言えるのではないでしょうか。

技術別のエンジニア単価の違いも明らかに

このほか、ベトナム人エンジニアの平均月額給与を技術別に分析しているのが以下の図版です。

拡大画像はこちら


出典:Vietnam IT Market Report - Developers Recruitment State 2021, published by TopDev (https://topdev.vn).

ベトナム人のITエンジニアの就業環境などについてまとめた”Vietnam IT Market Report - Developers Recruitment State 2021”によると、AWS(Amazon Web Services)の1,752米ドルを筆頭に、Googleが開発した機械学習のソフトウェアライブラリであるTensorFlowが1,703米ドル、GCP(Google Cloud Platform)の1,687米ドル、 コンテナの運用管理と自動化を実現するKubernetesの1,531米ドル、Microsoft Azureの1,515米ドルがトップ5に入っています。

特に3大パブリッククラウドのAWS、GCP、Microsoft Azureがいずれも上位にランクインしていることは、クラウド技術力を持っているエンジニアに対するニーズの高さを示していると言えます。こうした傾向はベトナムに限らず、日本を含めた全世界で起きていますが、日本でも年々需要が拡大しているクラウドエンジニアの単価と比べた場合、ベトナム人エンジニアの単価の低さを魅力的に感じるケースは少なくないでしょう。

おわりに

今回の記事では、ベトナム人エンジニアの平均人月単価や給与水準についてご紹介しました。

弊社SHIFT ASIAのオフショアテストおよび開発サービスでは、こうした日本よりもまだまだ割安なコストで優秀な技術力を持つベトナム人エンジニアを活用することができるのが大きな強みです。これらのコストと技術力に加え、SHIFT ASIAでは日本語能力の高いベトナム人エンジニアを数多く抱えているほか、日本人のPMやブリッジSEが各プロジェクトに選任でつき、日本人ならではのきめ細かい対応を通してお客様のソフトウェア開発における改題解決の支援を展開しています。

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