日々の生活から仕事まで、あらゆるものがWEBと密接につながる現代において、ソフトウェアの開発やテストではもちろんのこと、WEBサービスの企画やWEBデザイン、WEBマーケティングなどのさまざまな領域で効果的な施策を推進していくためには、WEBブラウザのシェア率に注意を払う必要が生じています。
そこで、こちらの記事では、2021年10月における最新の日本国内と、世界におけるPCとモバイルのWEBブラウザシェアのランキングをそれぞれご紹介します。
※2022年6月時点での最新の日本とグローバルのPC・モバイルのWEBブラウザシェアについては、以下の記事でご紹介しています。最新のデータをお探しの方はこちらの記事をご参照ください。
【2022年6月】日本とグローバルのWEBブラウザシェアランキング(PC・モバイル)
なお、本記事におけるすべてのデータは、以下のWEBサイトを通じて取得しています。
https://gs.statcounter.com/
日本のWEBブラウザシェアランキング(2021年10月)
はじめに、日本国内における「PCとモバイルの合計」「PC」「モバイル」それぞれのWEBブラウザシェアランキングをご紹介します。
PC+モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2021年10月):日本
PC+モバイルのWEBブラウザシェア詳細(2021年10月):日本
WEBブラウザ名 | Chrome | Safari | Edge | Firefox | IE | Samsung Internet | Opera | Android | 360 Safe Browser | UC Browser | Sleipnir | Edge Legacy | QQ Browser | Sogou Explorer | Mozilla | Waterfox | Whale Browser | Maxthon | Yandex Browser | Coc Coc | Sony PSP Vita | Unknown | Puffin | Other |
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マーケットシェア率 | 49.6% | 29.9% | 10.2% | 4.6% | 2.4% | 1.0% | 0.5% | 0.4% | 0.4% | 0.3% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.03% | 0.02% | 0.02% | 0.02% | 0.02% | 0.01% | 0.03% |
出典:https://gs.statcounter.com/(以下すべて同じ)
日本におけるPCとモバイルを合計したWEBブラウザシェアでは、Chromeのシェアが49.6%と最も高く、Safariが29.9%、Microsoft Edgeが10.2%と続きます。
この3ブラウザで約9割のシェアを占めることから、Chrome・Safari・Edgeが日本における主要3ブラウザと言えるでしょう。
以降はFirefox、Internet Explorer、Samsung Internetなどが続きます。
日本国内でPC・モバイルを問わないWEBサービスを展開する場合であれば、Chrome、Safari、Edgeは必須として、Firefox、IEまでを対応ブラウザとするのが基本となるでしょう。
PCのWEBブラウザシェアランキング(2021年10月):日本
日本のPCではChromeのシェアが圧倒的で、61.6%と過半数を超えています。
Edgeが17.3%で続き、この両ブラウザで約8割のシェアを占めています。
その後はSafari、Firefox、Internet Explorerと比較的メジャーなブラウザが続きます。
日本国内でPC向けのWEBサービスを展開する場合は、Chrome、Edgeを必須として、Safari、Firefox、IEまでを対応ブラウザとすることで約98%をカバーすることが可能です。
モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2021年10月):日本
日本のモバイルのWEBブラウザシェアには大きな特徴があり、iPhoneの人気が非常に高いことから、PCとは打って変わってSafariが62.2%と圧倒的なシェアを誇っています。
PCとモバイル合計のブラウザシェアでSafariが2位につけているのは、モバイルでのSafariシェアが非常に高いためでしょう。
続く2位はChromeでシェア率は32.2%となり、この2ブラウザだけで約95%のシェアがあることから、モバイルの場合はこの両ブラウザのカバーは必須と言えます。
以降はSamsung Internetが2.5%、Androidが0.9%と続きます。
グローバルのWEBブラウザシェアランキング(2021年10月)
続いて、グローバルでの「PCとモバイルの合計」「PC」「モバイル」それぞれのWEBブラウザシェアランキングをご紹介します。
PC+モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2021年10月):グローバル
PC+モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2021年10月):グローバル
WEBブラウザ名 | Chrome | Safari | Edge | Firefox | Samsung Internet | Opera | UC Browser | IE | 360 Safe Browser | Android | QQ Browser | Yandex Browser | Whale Browser | Edge Legacy | Mozilla | Puffin | KaiOS | Sogou Explorer | Coc Coc | Maxthon | Chromium | Unknown | Other |
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マーケットシェア率 | 65.2% | 18.5% | 4.1% | 3.8% | 2.9% | 2.4% | 1.0% | 0.5% | 0.3% | 0.3% | 0.3% | 0.2% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.1% | 0.02% | 0.01% | 0.01% | 0.04% |
グローバルのPC+モバイル合計のWEBブラウザシェアでは、Chromeが65.2%と圧倒的です。
Chromeは日本のWEBブラウザシェアでも同様に1位ですが、日本の49.6%に比べて約15%高く、世界ではより支配的なブラウザとなっています。
以降はSafariが18.5%、Edgeが4.1%、Firefoxが3.8%と続いており、比率には若干の差があるもののシェア上位4位のブラウザは日本とグローバルで同じ順番となりました。
PCのWEBブラウザシェアランキング(2021年10月):グローバル
PC+モバイルの合計と同様、Chromeが67.2%と圧倒的なシェアを誇ります。
以降はSafari、Edge、Firefoxと続きます。
日本に比べてEdgeとIEのシェアが低いという違いがありますが、これは日本企業においてMicrosoftのWEBブラウザが根強く使用されていることが背景にあるのではないでしょうか。
モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2021年10月):グローバル
グローバルでは、モバイルでもPCと同様にChromeが63.6%と最大のシェアを獲得しており、続いてSafariが25.6%となります。
日本のモバイルにおいてはSafariのシェアが60%を超えることから、日本とグローバルとではモバイルにおけるSafariとChromeのシェアがきれいに逆転していることは特筆すべき点でしょう。
グローバルマーケットを視野に入れてモバイルのWEBサービスを検討する際には、このブラウザシェア率の違いに注意が必要です。
全体的に日本・世界、PC・モバイルを問わずChromeのシェアが非常に大きく、例外的に日本のモバイルにおいてはSafariのシェアが非常に高いという結果になりました。
今回は2021年10月における日本とグローバルのPCとモバイルのWEBブラウザシェアランキングをご紹介しましたが、11月以降も最新のシェア率やその推移について、引き続きご紹介していく予定です。
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私たちSHIFT ASIAは、ソフトウェア品質保証・第三者検証のリーディングカンパニーである 株式会社SHIFT(プライム市場上場)の海外戦略拠点として、ベトナム・ホーチミンにてソフトウェアテスト事業を手掛けながら、近年はソフトウェア開発にも事業領域を拡大させてきました。長年に渡り培ってきた品質保証のナレッジとハイレベルなエンジニアの技術力を背景とした、高品質かつスピーディな開発をその特長としています。
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