本記事では、日本と海外における2022年6月時点でのスマートフォン(本記事では以降「モバイル」と呼びます)とPCのWEBブラウザシェアについて、以下の6つの組み合わせでのシェアをご紹介します。
• 日本国内のPC+モバイルのWEBブラウザシェア
• 日本国内のPCのWEBブラウザシェア
• 日本国内のモバイルのWEBブラウザシェア
• 世界中でのPC+モバイルのWEBブラウザシェア
• 世界中でのPCのWEBブラウザシェア
• 世界中でのモバイルのWEBブラウザシェア
前回は2021年10月時点での日本と海外のWEBブラウザシェアについてご紹介しましたので、2021年のデータも知りたいという方は以下の記事もご参照ください。
【2021年10月】日本とグローバルのWEBブラウザシェアランキング(PC・モバイル)
なお、本記事におけるすべてのデータは、以下のWEBサイトを通じて取得しています。
https://gs.statcounter.com/
日本のWEBブラウザシェアランキング(2022年6月)
はじめに、日本国内における「PCとモバイルの合計」「PC」「モバイル」それぞれのWEBブラウザシェアランキングをご紹介します。
PC+モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2022年6月):日本
PC+モバイルのWEBブラウザシェア詳細(2022年6月):日本
WEBブラウザ名 |
Chrome |
Safari |
Edge |
Firefox |
IE |
Samsung Internet |
Opera |
Android |
UC Browser |
Sleipnir |
360 Safe Browser |
Edge Legacy |
QQ Browser |
Whale Browser |
Mozilla |
Coc Coc |
Waterfox |
Sogou Explorer |
Yandex Browser |
Unknown |
Maxthon |
Puffin |
Sony PSP Vita |
Other |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マーケットシェア率 |
50.3% |
27.1% |
13.7% |
4.7% |
1.3% |
1.1% |
0.5% |
0.3% |
0.2% |
0.2% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.04% |
0.04% |
0.03% |
0.02% |
0.02% |
0.02% |
0.01% |
0.01% |
0.03% |
出典:https://gs.statcounter.com/(以下すべて同じ)
2022年6月時点での日本国内のPC+モバイルのWEBブラウザシェアは、引き続きChromeが1位で50.3%となっています。以降は2位のSafariが27.1%、3位のEdgeが13.7%、4位のFirefoxが4.7%、5位のInternet Explorerが1.3%と続きます。
前回2021年10月の調査時と比較すると、シェアには若干の差はあるものの上位5ブラウザとその順番は変わらないことから、日本国内におけるWEBブラウザのシェアには大きな変化がなく安定した状態にあると言えます。
また前回同様にChrome、Safari、Edgeの上位3ブラウザで約91%のシェアを占めており、Chrome・Safari・Edgeが日本における主要3ブラウザと言える状態が続いています。
引き続き、日本国内でPC・モバイルを問わないWEBサービスを展開する場合であれば、Chrome、Safari、Edgeは必須として、追加でFirefox、IEまでは対応ブラウザとして検討するのが基本となるでしょう。
PCのWEBブラウザシェアランキング(2022年6月):日本
2022年6月時点での日本のPCでは引き続きChromeのシェアが圧倒的で、60.7%と過半数を大きく超えている状態です。
Chromeを追いかける形でEdgeが22.4%で続き、ChromeとEdgeの両ブラウザで80%を超えるシェアを占めています。
その後はFirefox、Safari、Internet Explorerと続きますが、PCではChromeとEdgeの二強状態にあると言えるでしょう。
前回調査時の2021年10月と比較したときに着目すべき点としては、Edgeのシェアが17.3%から22.4%と5%以上伸びており、Chromeとの差が縮まっています。
また前回シェア3位だったSafariがFirefoxに抜かれ4位に後退しています。
以下の記事でもご紹介していますが、直近で日本国内においてiPhone(iOS)のシェアが若干減少しており、それにともなってSafariのシェアが落ちているという可能性が考えられます。
【2022年6月】日本とグローバルのスマホOSシェア|IPhoneとAndroidの比較を中心にご紹介
なお、日本国内でPC向けのWEBサービスを展開する場合は、Chrome、Edgeは必須とした上で、Firefox、Safari、IEまでを対応ブラウザとすることで約98%をカバーできるという点は前回から変わっていません。
モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2022年6月):日本
こちらも以下の記事でもご紹介していますが、日本ではiPhoneの人気が非常に高いという特徴があります。
そのため、日本のモバイルのWEBブラウザシェアはPCと大きく異なり、2022年6月時点ではSafariが59.9%と大きなシェアを占めています。
【2022年6月】日本とグローバルのスマホOSシェア|IPhoneとAndroidの比較を中心にご紹介
モバイルWEBブラウザのシェア2位はChromeが34.1%と続き、この2ブラウザだけで約94%のシェアを占めており、実質的に2ブラウザの寡占状態にあると言えます。
前回2021年10月の調査時と比較すると、Safariのシェアが62.2%から59.9%に2.3%ダウンしており、一方Chromeのシェアが32.3%から34.1%に1.8%アップしています。
このことから、モバイルにおいてもSafariとChromeのシェアの差が縮まっており、Chromeが追い上げてきていることがわかります。
グローバルのWEBブラウザシェアランキング(2022年6月)
続いて、グローバルでの「PCとモバイルの合計」「PC」「モバイル」それぞれのWEBブラウザシェアランキングをご紹介します。
PC+モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2022年6月):グローバル
PC+モバイルのWEBブラウザシェア詳細(2022年6月):グローバル
WEBブラウザ名 |
Chrome |
Safari |
Edge |
Firefox |
Samsung Internet |
Opera |
UC Browser |
Android |
IE |
360 Safe Browser |
Yandex Browser |
QQ Browser |
Instabridge |
Whale Browser |
Puffin |
Coc Coc |
Mozilla |
Edge Legacy |
KaiOS |
Sogou Explorer |
Unknown |
Maxthon |
Other |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マーケットシェア率 |
66.3% |
18.2% |
4.2% |
3.3% |
2.9% |
2.2% |
0.7% |
0.4% |
0.3% |
0.2% |
0.2% |
0.2% |
0.2% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.04% |
0.02% |
0.01% |
0.04% |
2022年6月時点でのグローバルのPC・モバイル合計のWEBブラウザシェアでは、引き続きChromeが66.3%と圧倒的なシェアを占めています。
Chromeは日本のPC+モバイルWEBブラウザシェアでも同様に1位ですが、日本の50.3%に比べて約16%高く、世界ではより支配的なブラウザとなっている点は変わりません。
以降はSafariが18.2%、Edgeが4.2%、Firefoxが3.3%と続いており、シェア上位4位のブラウザは日本とグローバルで同じ順番となっています。
前回調査時の2021年10月時点から大きな変化は見られず、安定的に推移しているようです。
PCのWEBブラウザシェアランキング(2022年6月):グローバル
2022年6月時点でのグローバルのPCのWEBブラウザでは、PC・モバイルの合計と同様にChromeが圧倒的なシェアを誇っており、66.9%のシェアを占めています。
以降はEdge、Safari、Firefoxと続きますが、PC・モバイルの合計とは異なり2位がEdge、3位がSafariと順番が入れ替わっています。
前回調査時の2021年10月と比較すると、Edgeが9.1%から10.6%にシェアが拡大しており、一方Safariは9.6%から8.9%にシェアが縮小している点が大きなポイントと言えるでしょう。
モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2022年6月):グローバル
2022年6月時点でのグローバルのモバイルのWEBブラウザでは、PCと同様にChromeが圧倒的な首位に立っており、65.9%のシェアを占めています。
続くSafariは24.1%となります。
前回調査時の2021年10月のシェアと比較すると、Chromeが63.6%から65.9%に拡大しており、一方Safariは25.6%から24.1%にそのシェアを縮小しています。
日本のモバイルにおいてはSafariが60%近くのシェアを占めていることから、日本とグローバルとではモバイルにおけるSafariとChromeのブラウザシェアは引き続き逆転している状態にあります。
グローバルにおいてモバイルのWEBサービスを検討する際には、このブラウザシェア率の違いを忘れないようにしましょう。
2022年6月時点のWEBブラウザシェアに関して注目すべきポイントとしては、日本もグローバルも、PC・モバイルを含めて全体的にSafariのブラウザシェアが縮小しているということでしょう。その結果Chromeを筆頭に、Edgeなど他のブラウザのシェアが更に高まっているという状況です。
全体の傾向として、今後もChromeの拡大が続くのか、あるいはSafariが再び盛り返すのか、今後の動向にも要注目です。
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