本記事では、日本と海外における2024年12月時点でのスマートフォン(本記事では以降「モバイル」と呼びます)とPCのWEBブラウザシェアについて、以下の6つの組み合わせでのシェアをご紹介します。
• 日本国内のPC+モバイルのWEBブラウザシェア
• 日本国内のPCのWEBブラウザシェア
• 日本国内のモバイルのWEBブラウザシェア
• 世界中でのPC+モバイルのWEBブラウザシェア
• 世界中でのPCのWEBブラウザシェア
• 世界中でのモバイルのWEBブラウザシェア
2021年1月と2022年6月時点での日本と海外のWEBブラウザシェアについてもご紹介しておりますので、2021年と2022年のデータも知りたいという方は以下の記事もご参照ください。
【2022年6月】日本とグローバルのWEBブラウザシェアランキング(PC・モバイル)
【2021年10月】日本とグローバルのWEBブラウザシェアランキング(PC・モバイル)
なお、本記事におけるすべてのデータは、以下のWEBサイトを通じて取得しています。
https://gs.statcounter.com/
日本のWEBブラウザシェアランキング(2024年12月)
はじめに、日本国内における「PCとモバイルの合計」「PC」「モバイル」それぞれのWEBブラウザシェアランキングをご紹介します。
PC+モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2024年12月):日本
PC+モバイルのWEBブラウザシェア詳細(2024年12月):日本
WEBブラウザ名 |
Chrome |
Safari |
Edge |
Firefox |
Samsung Internet |
Opera |
UC Browser |
360 Safe Browser |
QQ Browser |
Yandex Browser |
IE |
Sleipnir |
Coc Coc |
Whale Browser |
Android |
Mozilla |
Sony PSP Vita |
Sogou Explorer |
Edge Legacy |
Unknown |
Other |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マーケットシェア率 |
56.2% |
24.4% |
11.7% |
4.8% |
1.0% |
0.6% |
0.3% |
0.2% |
0.2% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.04% |
0.04% |
0.04% |
0.02% |
0.01% |
0.01% |
0.1% |
出典:https://gs.statcounter.com/(以下すべて同じ)
2024年12月時点での日本国内のPC+モバイルのWEBブラウザシェアは、引き続きChromeが1位で56.2%となっています。以降は2位のSafariが24.4%、3位のEdgeが11.7%、4位のFirefoxが4.8%、5位のSamsung Internet が1.0%と続きます。
前回2022年6月の調査時と比較すると、シェアには若干の差はあるものの上位4ブラウザとその順番は変わらないですが、IEが2022年にサポートを終了したことから5位にはSamsung Internetがランクインしています。
また前回同様にChrome、Safari、Edgeの上位3ブラウザで約92%のシェアを占めており、Chrome・Safari・Edgeが日本における主要3ブラウザと言える状態が続いています。
引き続き、日本国内でPC・モバイルを問わないWEBサービスを展開する場合であれば、Chrome、Safari、Edgeは必須として、追加でFirefox、Samsung Internet までは対応ブラウザとして検討するのが基本となるでしょう。
PCのWEBブラウザシェアランキング(2024年12月):日本
2024年12月時点での日本のPCでは引き続きChromeのシェアが圧倒的で、63.3%と過半数を大きく超えている状態です。
Chromeを追いかける形でEdgeが20.7%で続き、ChromeとEdgeの両ブラウザで80%を超えるシェアを占めています。
その後はFirefox、Safari、Operaと続きますが、PCではChromeとEdgeの二強状態にあると言えるでしょう。
前回調査時の2022年6月と比較したときに着目すべき点としては、Edgeのシェアが22.4%から20.7%と約2%下がり、Chromeのシェアが60.7%から63.3%に伸びていることから、EdgeとChromeの差が広がっています。
また2022年6月時点でのSafariのシェアは6.2%でしたが、5.7%にシェアが下がっています。
以下の記事でもご紹介していますが、直近で日本国内においてiPhone(iOS)のシェアが若干減少しており、それにともなってSafariのシェアが落ちているという可能性が考えられます。
【2024年12月】日本とグローバルのスマホOSシェア|iPhoneとAndroidの比較を中心にご紹介
なお、日本国内でPC向けのWEBサービスを展開する場合は、Chrome、Edgeは必須とした上で、Firefox、Safari、Operaまでを対応ブラウザとすることで約98%をカバーできるという点は前回から変わっていません。
モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2024年12月):日本
日本ではiPhoneの人気が非常に高いことが特徴ですが、2022年6月時点と比較すると、iPhoneのシェア低下によりChromeとSafariの順位が逆転しました。その結果、2024年12月時点ではChromeが48.0%のシェアを占めています。
モバイルWEBブラウザのシェア2位はSafariが46.2%と続き、この2ブラウザだけで約94%のシェアを占めており、実質的に2ブラウザの寡占状態にあると言えます。
前回2022年6月の調査時と比較すると、Chromeのシェアが34.1%から48.0%に13.9%アップしており、一方Safariのシェアが59.9%から46.2%に13.7%に大幅ダウンしています。
グローバルのWEBブラウザシェアランキング(2024年12月)
続いて、グローバルでの「PCとモバイルの合計」「PC」「モバイル」それぞれのWEBブラウザシェアランキングをご紹介します。
PC+モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2024年12月):グローバル
PC+モバイルのWEBブラウザシェア詳細(2024年12月):グローバル
WEBブラウザ名 |
Chrome |
Safari |
Edge |
Firefox |
Samsung Internet |
Opera |
UC Browser |
Yandex Browser |
360 Safe Browser |
QQ Browser |
Android |
Whale Browser |
IE |
Coc Coc |
Mozilla |
Instabridge |
Sogou Explorer |
Ecosia |
Edge Legacy |
Puffin |
KaiOS |
Unknown |
Phoenix |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マーケットシェア率 |
68.7% |
16.8% |
5.0% |
2.5% |
2.3% |
2.0% |
0.9% |
0.4% |
0.4% |
0.3% |
0.2% |
0.1% |
0.1% |
0.1% |
0.03% |
0.03% |
0.03% |
0.02% |
0.02% |
0.02% |
0.02% |
0.01% |
0.01% |
2024年12月時点でのグローバルのPC・モバイル合計のWEBブラウザシェアでは、引き続きChromeが68.7%と圧倒的なシェアを占めています。
Chromeは日本のPC+モバイルWEBブラウザシェアでも同様に1位ですが、日本の56.2%に比べて約12%高く、世界ではより支配的なブラウザとなっている点は変わりません。
以降はSafariが16.8%、Edgeが5.0%、Firefoxが2.5%と続いており、シェア上位4位のブラウザは日本とグローバルで同じ順番となっています。
前回調査時の2022年6月時点から大きな変化は見られず、安定的に推移しているようです。
PCのWEBブラウザシェアランキング(2024年12月):グローバル
2024年12月時点でのグローバルのPCのWEBブラウザでは、PC・モバイルの合計と同様にChromeが圧倒的なシェアを誇っており、66.8%のシェアを占めています。
以降はEdge、Safari、Firefoxと続きますが、PC・モバイルの合計とは異なり2位がEdge、3位がSafariと順番が入れ替わっています。
前回調査時の2022年6月と比較すると、Edgeが10.6%から13.2%にシェアが拡大しており、一方Safariは8.9%から8.5%にシェアが縮小している点が大きなポイントと言えるでしょう。
モバイルのWEBブラウザシェアランキング(2024年12月):グローバル
2024年12月時点でのグローバルのモバイルのWEBブラウザでは、PCと同様にChromeが圧倒的な首位に立っており、69.8%のシェアを占めています。
続くSafariは21.5%となります。
前回調査時の2022年6月のシェアと比較すると、Chromeが65.9%から69.8%に拡大しており、一方Safariは24.1%から21.5%にそのシェアを縮小しています。
日本のモバイルにおいては、Chromeが約50%のシェアを占めており、SafariとChromeのブラウザシェアの順位は日本とグローバルで同じです。
しかし、シェアの割合には違いがあるため、グローバルでモバイル向けWEBサービスを検討する際には、この違いを忘れずに考慮しましょう。
2024年12月時点のWEBブラウザシェアに関して注目すべきポイントとしては、日本もグローバルも、PC・モバイルを含めて全体的にSafariのブラウザシェアが縮小しているということでしょう。その結果Chromeを筆頭に、Edgeなど他のブラウザのシェアが更に高まっているという状況です。
全体の傾向として、今後もChromeの拡大が続くのか、あるいはSafariが再び盛り返すのか、今後の動向にも要注目です。
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