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2025年に注目されそうな10のITトレンドとは ビジネス・ITトレンド

更新日:2025/01/03 SAブログ編集部

2025年に注目されそうな10のITトレンドとは

2024年は2023年に引き続き、OpenAIのChatGPTへの新機能追加や、GoogleのGeminiのリリースなど、生成AIが大きな関心を集めました。生成AIは業務の効率化や生産性向上が期待される一方で、情報漏洩やハルシネーションといったリスクにも注目が集まりました。
そのような2024年を踏まえ、2025年にはどのようなテクノロジーが注目されるのでしょうか。

本記事では、2025年に大きな発展や注目が見込まれそうな最新のITトレンドをご紹介するため、大手IT調査会社のガートナーの発表をもとに、2025年のテクノロジー動向について解説します。

なお、2022年と2024年に注目されそうなITトレンドについては以下の記事で紹介していますので、ぜひこちらも併せてご参照ください。

2022年に注目されそうな12のITトレンドとは?

2024年に注目されそうな10のITトレンドとは

2025年のITトレンドにおける3つのカテゴリ

ガートナーの日本法人であるガートナージャパンは、2024年10月に2025年の「戦略的テクノロジーのトップ・トレンド」を発表し、2025年に企業や組織にとって重要なインパクトを持つ10のトレンドを示しました。

同社はこれら10のトレンドについて「AIの最重要課題とリスク」、「コンピューティングのニューフロンティア」、「人間とマシンの相乗効果」という3つのカテゴリに分類しました。

出典:Gartner Gartner、2025年の戦略的テクノロジーのトップ・トレンドを発表

これら3つのカテゴリに関連するトレンドについて、まずは詳しく見ていきましょう。

なお、以降「」で囲まれた箇所は明記されているガートナーのプレスリリースおよび記事からの引用であり、それ以外の箇所は、弊社による見解や補足的な説明となります。

AIの最重要課題とリスク

ガートナーは、「AIエージェントが台頭するには、AIガバナンスの進歩と、偽情報に対抗できる新たなテクノロジーが必要となる。」と述べており、このテーマに含まれるトレンドは以下になります。

  • エージェント型AI
  • AIガバナンス・プラットフォーム
  • 偽情報セキュリティ

コンピューティングのニューフロンティア

ガートナーは、「量子コンピューティングには新たな暗号化方式が必要となる一方で、低コストのセンサによって革新的なビジネスモデルが実現する。」と述べており、このテーマに含まれるトレンドは以下になります。

  • ポスト量子暗号(PQC)
  • 環境に溶け込むインテリジェンス
  • エネルギー効率の高いコンピューティング
  • ハイブリッドなコンピューティング・パラダイム

人間とマシンの相乗効果

ガートナーは、「物理的エクスペリエンスと仮想エクスペリエンスの間の相互作用の強化、日常生活に溶け込むロボット、認知やパフォーマンスに直接影響を与えるテクノロジーの登場に備える必要がある。」と述べており、このテーマに含まれるトレンドは以下になります。

  • 空間コンピューティング
  • 多機能型スマート・ロボット
  • 神経系との融合

↓SHIFT ASIAの導入事例

2025年に重要となる10のトレンド

続いては、ガートナーによる2025年の戦略的テクノロジーのトップ・トレンドについて、ガートナーのリリースと記事を参考としながら一つずつみていきましょう。

エージェント型AI

ガートナーによれば、エージェント型AIとは「特定の目標を達成するために、独自に意思決定を行い、行動を起こすように設計されたソフトウェア・プログラム」を指します。エージェント型AIは、人間の指示(プロンプト)を必要とせず、自律的に行動します。さまざまなAI技術を活用し、計画や安全ガイドラインに従いながら、目標達成に向けて能動的に判断し行動します。

現在、多くのAIはプロンプトを基にタスクを実行していますが、近い将来、エージェント型AIの普及が進むと予測されています。ガートナーは、「2028年までに、日常業務における意思決定の少なくとも15%がエージェント型AIによって自律的に行われるようになる」と予測しています。

AIガバナンス・プラットフォーム

ガートナーによると、AIガバナンス・プラットフォームとは、「組織がAIシステムの法的、倫理的、運用上のパフォーマンスを管理および監視できるテクノロジーソリューション」を指し、AIが安全基準や倫理基準を満たしながら使用されるように管理および監視します。

近年、金融業界などでAIの利用が進んでいますが、AIにより市場操作やプライバシー侵害などのリスクが伴う可能性もあります。そこで、AIガバナンス・プラットフォームは、これらのリスクを軽減する役割が期待されています。

偽情報セキュリティ

AIはさまざまな場面で利用され、そのメリットを享受できるようになった一方で、特定の人物になりすまして機密情報を得ようとしたり、SNS上でフェイクニュースを拡散したりするなど、偽情報の影響を受ける可能性もあります。このような状況の中で、偽情報セキュリティへの注目が高まっています。

ガートナーによると、偽情報セキュリティは「情報の正確性を確保し、真正性を検証し、なりすましを防止し、有害なコンテンツの拡散を監視するシステムを構築する」ことを目的としており、これにより偽情報の影響を予防することができるとされています。

ポスト量子暗号(PQC)

量子コンピュータは10年以内に実現すると予測されており、その登場により従来の暗号化方式の多くがセキュリティ上のリスクを抱える可能性があります。というのも、サイバー攻撃者によって、現在の技術では解読不可能な暗号が将来的に量子コンピュータを用いて解読される可能性があるからです。

この脅威に対処するために、PQCの必要性が高まっています。PQCとは、「量子コンピュータが引き起こす潜在的な脅威から保護するように設計された暗号化方式」であり、サイバー攻撃などの脅威から機密性の高い情報を守ることができます。

環境に溶け込むインテリジェンス

ガートナーによると、環境に溶け込むインテリジェンスとは、「小型で低コストのタグやセンサを広範囲にわたって使用し、さまざまなモノや環境の位置情報や状態を追跡すること」を指します。また、「収集した情報は分析や記録のためにクラウドに送信される」とも述べています。

技術革新によりタグやセンサなどが低価格化しており、これらを活用することで企業はそれまで取得できなかった情報を得ることが可能になります。取得した情報を活用することにより、特に小売業界や物流業界でコスト削減やプロセス改善につながることが期待できるでしょう。

エネルギー効率の高いコンピューティング

地球温暖化をはじめとする環境問題や、環境に優しい商品やサービスを求める消費者ニーズの変化により、サステナビリティは企業にとって最優先で取り組むべき重要な課題となっています。その一方で、AIなどのテクノロジーが多くの業界で広く活用されるようになり、膨大なエネルギーが消費されることで二酸化炭素の排出が増加するという課題も浮上しています。

このような状況のなかで、ガートナーはエネルギー効率の高いコンピューティングについて、「エネルギー消費と二酸化炭素排出量を最小限に抑えられるように、コンピュータ、データセンター、その他デジタル・システムを設計/運用すること」と定義しています。エネルギー効率の高いコンピューティングを導入することで、テクノロジーの利便性を活かしつつ、二酸化炭素排出量の削減を実現することが可能となるでしょう。

ハイブリッドなコンピューティング・パラダイム

量子コンピュータやフォトニックコンピューティングなどの新しい技術が近い将来実現されると予測される中、それらの導入に伴うコストや膨大なエネルギー消費が環境に与える影響を考慮する必要があります。この課題への対応策として、ハイブリッドなコンピューティング・パラダイムへの関心が高まっています。

ガートナーによれば、ハイブリッドなコンピューティング・パラダイムとは、「CPU、GPU、エッジデバイス、ASIC、ニューロモルフィック、量子、光学システムなど、多様なテクノロジーを組み合わせて複雑な計算問題を解決すること」を指します。このアプローチにより、さまざまなコンピューティング技術を効果的に活用し、ハイブリッドな環境を構築することで、コストの最適化やエネルギー消費量の削減を実現できると期待されています。

空間コンピューティング

空間コンピューティングとは、「デジタルコンテンツを現実世界にアンカリング(紐づけ)することで物理世界を拡張する技術」を指し、ARやVR、メタバースなどがその代表的な例です。これらの技術の進化により、ゲーム業界や医療業界をはじめとするさまざまな分野で消費者需要が高まり、新たなビジネスモデルが生まれています。

ガートナーの予測によれば、空間コンピューティングの市場規模は2033年までに1兆7,000億ドルに達する見込みです。

多機能型スマート・ロボット

ガートナーによれば、「多機能型スマート・ロボット」とは、「人間の指示や手本に従い、複数のタスクを遂行できる機械」を指します。スマート・ロボットへの関心は物流業界や製造業界を中心に高まっています。スマート・ロボットが人間に代わって作業を行うことで、人件費削減などのコスト抑制に貢献するだけでなく、危険な作業をロボットに任せることで事故を防ぐといった安全性向上の効果も期待されています。

「2030 年までに、人間の 80% はスマート・ロボットと日常的に関わるようになる ( 現在の 10% 未満から増加 )」とガートナーは予測しており、2025年以降はさらに市場規模が拡大していくことでしょう。

神経系との融合

神経系との融合とは、「脳の活動を読み取り、解読し、必要に応じて脳に情報を書き込むことで、人間の認知能力を向上させるテクノロジー」を指します。ニューロテクノロジーを活用して、人間の脳内情報を読み取ることで、さまざまな応用が期待されています。

例えば、この技術を活用すれば、企業の採用活動で最適な候補者を選定し、採用プロセスを効率化したり、消費者に対して最適な商品やサービスをレコメンドしたりすることが可能になります。

これらのメリットがある一方で、人間の脳への影響や倫理的な課題については慎重な議論が必要です。

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これまでに様々なオフショア開発での品質課題を解決するなかで蓄積したノウハウや方法論をベースに、ソフトウェアテストに加えオフショア開発のご支援もさせていただいております。

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