本記事では、日本とグローバルにおける2025年7月時点での最新のスマートフォン(以下スマホ)OSシェアを中心に、以下の期間におけるスマホOSシェアについてご紹介します。
- 2025年7月(最新月)
- 2016年~2025年(直近10年間)
なお、スマホのOSシェアについては日本でも海外でもiPhoneとAndroidに二極化していることから、過去の調査と同様にiPhoneのOSであるiOSとAndroidの2つのOSを中心に取り上げて比較します。
過去の日本と海外のスマホOSシェアについても知りたいという方は、以下の記事もご参照ください。
【2024年12月】日本とグローバルのスマホOSシェア|iPhoneとAndroidの比較を中心にご紹介
【2023年8月】日本とグローバルのスマホOSシェア|iPhoneとAndroidの比較を中心にご紹介
【2022年6月】日本とグローバルのスマホOSシェア|IPhoneとAndroidの比較を中心にご紹介
【2021年10月】日本とグローバルのスマホOSシェア|iPhoneとAndroidの比較を中心にご紹介
また、2025年7月時点での最新の日本と世界におけるスマホメーカーのシェアについてもあわせてご紹介します。
本記事におけるすべてのデータは、以下のWEBサイトを通じて取得しています。
https://gs.statcounter.com/
【2025年7月】日本とグローバルのスマホOSシェア比較
2025年7月の日本とグローバル(日本も含む世界全体)におけるスマホOSシェアは下の図の通りです。

出典:https://gs.statcounter.com/
※その他のOSはiOS・Androidと比較してマーケットシェアが小さいため、その他としてまとめています
※以下、すべて同Webサイトを通じてデータを取得しています
https://gs.statcounter.com/
2025年7月時点での日本のスマホOSシェアは、iOS(iPhone)のシェアが63.9%、Androidのシェアが35.9%となっており、日本ではiOSが優勢な状況が続いています。
前回調査時の2024年12月と比較すると、iOSのシェアが57.8%から63.9%まで6.1%も急拡大しています。
一方で、日本におけるAndroidのシェアは、2024年12月と比較して42.0%から35.9%まで6.1%縮小しています。その結果、iOSのシェアはAndroidのシェアの約1.8倍まで伸びており、その差は大きく広がっています。
iOSとAndroidを除いたその他のOSシェアは0.2%から変わらず、日本のスマホOSはiOSとAndroidの2OSが支配的であるという状況は変わっていません。
続いて、グローバルのスマホOSシェアでは、日本とは正反対にAndroidが72.1%と7割を超える圧倒的なシェアを占めています。
前回調査時の2024年12月と比較すると、73.8%から1.7%シェアが縮小しているものの、海外ではAndroidのシェアが非常に大きい状況が続いています。
一方、グローバルのiOSのシェアは27.5%となっており、2024年12月と比較して25.8%から1.7%シェアが拡大しました。
その他のOSシェアは2024年12月と変わらず0.4%のままで、AndroidとiOSでのみシェアの変動が見られました。
海外も日本と同様にiOSとAndroidの2OSがほとんどのシェアを占めているものの、日本と比べてその他OSのシェア率が比較的高く、海外ではスマホのOSにより多様性があることが読み取れます。
スマホOSシェアの動向に関して注目すべきポイントとしては、2024年12月から2025年7月までの半年近くで、日本・グローバルともにiOSのシェアが拡大しているということでしょう。
2025年に入って世界的にiOSのシェアが拡大している背景として、iPhoneの更なるブランド力の強化や、新興国を中心とする経済発展や所得向上といったことのほか、2025年初頭にリリースされた「iPhone 16e」の影響もあるとみられています。
「iPhone 16e」はこれまでよりも価格を抑えたモデルとなっており、特に新興国や価格に敏感な市場で高い需要を集め、より幅広い層へのリーチを拡大できたことが、iOSのシェア拡大の要因のひとつと考えられます。
続いては、2025年7月の日本と海外でのスマホOSシェアについて、上でその他OSとして分類したOSの詳細までも含めたランキングをご紹介します。
【2025年7月】スマホOSシェア詳細:日本
OS | マーケットシェア率 |
iOS | 63.9% |
Android | 35.9% |
Samsung | 0.1% |
Playstation | 0.1% |
Windows | 0.01% |
Other | 0.02% |
【2025年7月】スマホOSシェア詳細:グローバル
OS | マーケットシェア率 |
Android | 72.1% |
iOS | 27.5% |
Samsung | 0.2% |
Unknown | 0.1% |
KaiOS | 0.02% |
Linux | 0.01% |
Windows | 0.01% |
Other | 0.02% |
2025年7月のスマホOS詳細シェアについては、前回以前の調査時と同様に、日本もグローバルもiOSとAndroidの2強以降は1%以下のシェア率のOSが続いています。
iOSとAndroid以外のOSのシェアはますます縮小しており、グローバルではSamsungのシェアが0.2%と比較的健闘しているものの、iOSとAndroidと比べると極めて小さなシェアとなっています。
ここまでのデータから、日本マーケットを対象とする場合のシェア率に基づいた基本的なスマホOSの優先順位の考え方としては、iOSを最優先として時点でAndroidとなるという点は以前から変わりません。
一方で海外マーケットを対象とする場合は、もちろん国によってシェアは異なるものの、全体的に日本とはスマホOSのシェア率が逆転してAndroidが最大シェア率のOSとなり、次点でiOSとなる点は同様に注意が必要です。
ここまでは2025年7月単月のスマホOSシェアについて紹介してきましたが、ここからは期間を伸ばし、直近10年間にあたる2016年~2025年のスマホOSシェアの推移についても参考としてご紹介いたします。
【2016年~2025年】直近10年間の日本とグローバルのスマホOSシェア推移
【2016年~2025年】直近10年間の日本のスマホOSシェア推移

※2025年は1月から7月までの期間が対象
2016年~2025年の直近10年間の日本のスマホOSシェアを見ると、2020年・2024年・2025年にiOSのシェアが大きく縮小し、Androidのシェアが拡大している点が目につきます。
特に直近の2024年と2025年には、iOSのシェアが60%近くまで落ちており、一方でAndroidのシェアは40%近くまで拡大しています。
したがって、日本のスマホOSシェアは依然としてiOSが6割以上のシェアを獲得しているものの、2016年~2025年の直近10年間において徐々にAndroidのシェアが高まっていることがわかります。
また、この10年間でiOSとAndroidの二極化はさらに進んでおり、その他OSのシェアは1.0%から0.2%まで縮小しています。
【2016年~2025年】直近10年間のグローバルのスマホOSシェア推移

※2025年は1月から7月までの期間が対象
2016年~2025年の直近10年間の世界全体のスマホOSシェアは、Androidのシェアが約7割と高い状態が続いています。しかしながら、Androidのシェアは2018年・2019年の75.5%をピークにやや縮小傾向にあり、2025年にはAndroidのシェアは72.4%となっています。
一方で、グローバルではiOSのOSシェアが伸びており、2016年には19.3%だったシェアは2025年には27.2%まで約8%拡大しました。
その他のOSのシェアは2016年には11.6%と10%を超えていましたが、2025年には0.4%まで縮小し、日本と同様にAndroidとiOSの二極化が進んでいます。
日本および海外でスマホ向けのアプリやサービスを検討する際には、こちらでご紹介したスマホOSシェアのデータもぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
【2025年7月】日本とグローバルのスマホメーカーシェア比較
さいごに、2025年7月時点での最新の日本と世界におけるスマホメーカーのシェアについてご紹介します。
【2025年7月】スマホメーカーシェア:日本
メーカー | マーケットシェア率 |
Apple | 63.9% |
Unknown | 6.1% |
6.0% | |
Samsung | 5.1% |
Xiaomi | 5.0% |
Sony | 3.7% |
Huawei | 2.1% |
Oppo | 1.8% |
Vivo | 1.8% |
Other | 4.5% |
【2025年7月】スマホメーカーシェア:グローバル
メーカー | マーケットシェア率 |
Apple | 27.5% |
Samsung | 21.6% |
Xiaomi | 10.9% |
Unknown | 8.9% |
Vivo | 6.3% |
Oppo | 5.7% |
Realme | 4.3% |
Motorola | 3.3% |
Huawei | 2.5% |
1.9% | |
Infinix | 1.7% |
OnePlus | 1.6% |
Tecno | 1.3% |
Honor | 1.1% |
Other | 1.7% |
※日本・グローバルともに、シェア1%以下のメーカーはOtherとした
2025年7月時点での日本のスマホメーカーシェアは、スマホOSのシェアと同じくiOSのメーカーであるAppleが63.9%と圧倒的なシェアを獲得しています。
2位以降は、不明に該当する「Unknown」を除くと、Googleが6.0%、Samsungが5.1%、Xiaomiが5.0%、Sonyが3.7%、Huaweiが2.1%と続いており、いずれも日本では知名度の高いスマホメーカーがシェアの上位を占めています。
グローバルのスマホメーカーシェアでも日本と同じくAppleが1位となっていますが、そのシェアは27.5%と日本と比べると半分以下のシェア率となっています。
グローバルでAppleに続くシェア2位はSamsungであり、そのシェアは21.6%とAppleに肉薄しています。以降はXiaomiが10.9%、Vivoが6.3%、Oppoが5.7%、Realmeが4.3%と続いています。
このように、グローバルではAppleのほかに韓国や中国のスマホメーカーが大きなシェアを獲得していることがわかります。グローバルでは日本のスマホメーカーのシェアは非常に小さく、Sonyの0.18%が最高(上の表ではOtherに含まれる)となっています。
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