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品質課題から遅延が続いていた大規模システムに対して、短期間でのドラスティックな品質改善を通じ目標期間内のリリースを実現
製造業における大規模B2B取引プラットフォームの開発・運営をされているお客様に対して実施した、短期集中型での品質向上支援の事例についてご紹介します。
お客様の課題
同社では、外部の開発ベンダーと共同でシステム開発を進めていたものの、予定していたリリース時期の直前にクリティカルな品質課題を抱えていることが受入テスト工程で発覚。
リリース直前にも関わらず、既にテスト及び修正がされているはずの単体や結合レベルの不具合も多数見つかる状態だったため、急ピッチで大々的なソフトウェアテストを実施されましたが、システム規模が大きいこともあってか相次ぐ不具合の検出と修正によってさらにデグレが発生するという負のスパイラルに陥っていました。
その結果、当初のリリース予定時期を過ぎても品質課題が解決せず、リリースの目途が見えない状態になっていたなかで、多くの品質保証実績があるSHIFT ASIAにご相談を頂きました。
お客様の要件
既に当初のリリース予定時期を大幅に過ぎていたため、まずはリリース可能な水準まで短期間で急速に品質を引き上げてシステムをリリースすることを目的に、以下のような要望や要件を挙げられました。
- リリース時期を必達とし、2ヵ月間のテスト・修正期間で品質をリリース可能な水準まで引き上げること
- 会員登録やログイン、出品、検索、購入、決済などの重要なユーザーフローにおいて重大な不具合が発生しないこと
- 仕様書の時点で誤りや抜け漏れ(仕様バグ)が含まれていることがわかっているため、仕様書のインスペクションもしてほしい
SHIFT ASIAの対応と成果
SHIFT ASIAの参画時点では、基本的なユーザーフローにおいて不具合が多数存在しフローが実行できないばかりか、そもそも各画面・各機能自体に多くの不具合が残っている状態でした。
大規模システムに対して短期的に品質を大きく向上する必要があったため、まずは重要度に応じて画面や機能単位での優先順位付けを実施。
一定以上の優先度の画面・機能に対して単体レベルからソフトウェアテストを実施し、その時点での品質の分析・評価を行いました。
その過程では、網羅性が重要な箇所にはテスト設計を通じて作成したテストケースを使用したテストを、スピードや範囲を重視したい箇所には探索的テスト・アドホックテストを組み合わせて用いることで効率的にテストを実施。
また、重要度の高い機能の仕様書に対してはインスペクションを実施し、仕様書自体に含まれる仕様バグを取り除きました。
その後はあらためて重要度および、現状の品質と求められる品質のギャップの大小などに応じて再度優先順位を付けた上で、期間内で求められる品質水準に達するように適切にテストリソースを配分することで、限られた時間・リソースのなかでソフトウェアテストの効率を最大化。
その結果として、短期間のうちにクリティカルな不具合を含めて数百件にもおよぶ不具合を検出。検出された不具合の修正を通じて、品質を急速に向上することができました。
重要なユーザーフローに関しては、さまざまな権限やパターンを含むシナリオテストを設計・実行し、一連のフローにおいて大きな不具合が生じない状態まで品質を改善。
2ヵ月間でリリース可能な水準まで品質を大きく押し上げ、無事目標とする期間内にシステムのリリースを果たすことができました。
使用技術・言語など
- CAT(SHIFTが開発・提供する統合型ソフトウェアテスト管理ツール)
ソリューションサマリ
- テスト計画
- テスト設計
- テスト実行
- 探究的テスト
- アドホックテスト
- インスペクション
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